◆近鉄の広報紙「近鉄ニュース」2009/Juneに「交通調査(乗降人員数)の結果のお知らせ」が掲載されていました。ここで取り上げることにします。

難波線・奈良線 大阪線
近鉄難波 152,937 上本町 78,267
近鉄日本橋 50,900 鶴橋 173,523
河内小阪 30,584 布施 41,876
八戸ノ里 24,781 長瀬 30,925
東花園 16,084 近鉄八尾 34,116
瓢箪山 24,835 河内山本 22,943
石切 10,942 五位堂 25,740
生駒 49,856 大和八木 37,269
富雄 29,254 桜井 18,879
学園前 58,424 榛原 12,333
大和西大寺 49,450 名張 14,754
近鉄奈良 57,549 京都線・名古屋線
南大阪線・けいはんな線 京 都 90,194
阿部野橋 175,002 近鉄丹波橋 51,136
河内松原 29,033 大久保 27,547
藤井寺 40,354 新田辺 27,521
古市 21,725 高の原 36,779
橿原神宮前 20,615 近鉄名古屋 108,792
喜志 19,779 近鉄四日市 52,378
新石切 17,920 津 27,202
表がブログに入りませんので、上位10駅まで抜き出すと以下の通りです。
1:阿部野橋 175,002
2:鶴 橋 173,523
3:近鉄難波 152,937
4:近鉄名古屋 108,792
5:京都 90,194
6:上本町 78,267
7:学園前 58,424
8:近鉄奈良 57,549
9:近鉄四日市 52,378
10:近鉄丹波橋 51,136

◆平成20年11月18日に実施された交通調査の乗降人員です。紙面には全駅の数字が載せてありましたが、それをピックアップして近鉄主要駅の乗降客数と上位10位のランキングを載せてみました。
南大阪線のターミナル、「阿部野橋」が「鶴橋」に僅差でトップに立っています。3位は「難波」、4位は「近鉄名古屋」、5位が「京都」、「上本町」は6位となっています。
「阿部野橋」が1位は判るのですが、奈良線と大阪線の二本の複線のターミナル機能は分散していますから、「難波」「上本町」「鶴橋」の三つの駅の合計の、その二分の一が奈良線・大阪線の単独の実数だと思います。ですから「難波」「上本町」「鶴橋」の合計は、404,727人となります。この場合の半分は約202,000人です。
いや、ターミナル機能に「日本橋」も入れるべきという場合は50,910人を加えて、455,267人となって、この半分は約228,000人となります。これが奈良線・大阪線の合計からの複線単独のターミナル数字と仮定されます。やっぱり、「阿部野橋」よりもかなり大きな数字になっています。
さらには「近鉄名古屋」は108,792人であり、「京都」は90,194人となっています。これをどう見るのか。名古屋も京都もJRの中心駅に隣接しています。すなわち都市の中心駅プラス新幹線駅も併設駅です。これは大阪では梅田プラス新大阪の位置に相当するという恵まれた場所と考えて間違いないと思います。「そのわりに少ないやん」・・・
JRや他の会社の駅も比較できれば面白いですね。機会があれば載せてみたいと思います。でも統計や資料はそのまま鵜呑みにするのは危険です。東京から発信されるマスコミの記事には東京に都合のよい部分であったり、故意に東京は過大に、大阪が過少に出るように操作していたりします。

『関西の鉄道』No.56 2009陽春号
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