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大阪情報サロン

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カテゴリ:大阪の街( 2 )

上町の美学を求めて【帝塚山散策】

◆帝塚山という地名は帝塚山古墳からきているそうな。たいそう古い地名らしい。高級住宅地として帝塚山の地名はよく知られるが、私が知っている帝塚山は阪堺電軌上町線の道筋と、その道路の東にある万代池だけであった。
何事も大きな期待は禁物なのだが、一度見ておくのも悪くない、「百聞は一見にしかず」と思いなおして、ある日帝塚山の散策に出かけた。
まず天王寺近鉄前に出る。近鉄阿部野橋ターミナルの工事の様子も気になるので、歩道橋からチェックしたり、写真を撮ったり。すでに近鉄の工事は一年位前から準備工事にかかっているが、駅構内やホームの移動などはすべて完了したようで、本館部分には解体のための足場や囲いに覆われて外観はほとんど見えなくなっている。南西側の阿倍野再開発地区はすべて更地になり、全面開発の様相であるものの、現在地下部分の掘削工事といったところか。とにかく近鉄ビルと阿倍野再開発が阿倍野筋の東と西で進められている。梅田だけでなく阿倍野も全面開発となったことは、近い将来阿倍野の街並みも激変するはずである。
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◆せっかくなので天王寺ステーションプラザの3階の書店に立ち寄ってみた。ざっくり見るだけと思ったのだが、いきなり「大阪『駅名』の謎」(著者:谷川 彰英)という小型の文庫本が目に付いたので手に取ってみた。よく見ると専用棚にざっと200冊位並べてある。著者は筑波大学の先生のようだが、私は知らなかった。表題に「日本のルーツが見える」とも書いてある。「むむ、これはもしかするぞ」と、前書きを読む。なな、なんと、われわれがいつも話題にしていることが書いてあるではないか。この本は駅名をネタに、地名から大阪の歴史を調べたら日本のルーツが出てきて驚いたという本である。先生は朝日放送テレビの出演をきっかけに度々大阪に来たそうだが、下調べで大阪を歩いて感動の連続だったという。日本人は大阪の歴史を知らなすぎた。これは戦後歴史教育の欠陥であるとも。「日下の意味」の章では、奈良時代以前に日本の中心となっていたのは紛れもなく大阪だった。そう明確に書かれた書物にお目にかかったのは初めてだった。私自身も信じて疑わないことだったが、実際に活字に触れるとうれしくなって即決買いとなった。あまり学術的な本より気楽に読める本もまた良しであろう。思わぬ脱線だったが、これは収穫かもしれない。阪堺電軌ののりばに急ぐことにする。

◆歩道橋から天王寺駅前駅に降りた。改札に「切符は買わずにお通り下さい」とか書いてある。バスと同じで降りるときに現金を払うようだ。ホームの前の方にやや古めの電車が止まっている。塗装は雲形に塗った朱色の電車。すぐに乗り込んで座席に座ることにした。通学の女学生やおばさま、外人などの乗客で、ほどなく発車した。併用軌道をしばらく走り、阿倍野警察のところからカーブをきって専用軌道に移る。「松虫」「東天下茶屋」「北畠」、「姫松」から南港通りを過ぎると「帝塚山三丁目」に着いた。あっという間だから路面電車もけっこう速い。下車して東に少し、50mも行けば「万代池公園」がある。爽やかな緑陰が広がり池がある。噴水が水を朝顔状に噴出しているのが見える。周囲は閑静な住宅街である。すぐに戻って、今度は電車道の西側に向う。すぐに南側に帝塚山学院の学舎がある。お嬢様大学で名を馳せた学校だが、いまは小・中・高校らしい。大学はご多聞にもれず郊外に移転して、狭山と泉ヶ丘にキャンパスがあるようだ。奈良の帝塚山学園も当地の地名からきたものだが別法人となっている由。幼稚園もあって、ちょうどお母さま同伴の園児や下校につく小学生で賑やかだった。
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◆すぐに踏切が見えたのが南海帝塚山駅らしい。そのまま踏切を渡って粉浜方面に少し行くと、帝塚山古墳が森のようにこんもり茂っている。説明の看板もある。右に左に折れると道は下り坂になっていた。帝塚山とは山なのがわかる。もっと下ると、上町線とよく似た電車道があるが、阪堺線で、駅は「塚西」・・・塚の西の意味である。西の先には海が迫っていた昔、帝塚山の高台からの眺めはさぞ風光明媚であったに違いない。粉浜の地名は海岸からきた地名と読める。
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大阪湾の海は汚いと思っている人が多いようだが、これも印象操作の被害者ではないだろうか。紀淡海峡で太平洋に抜ける水質は瀬戸内海よりもはるかにきれい。景色も浜寺や高師浜の松林が続く風景を見ると、古来、瀬戸内海に負けない景勝地だったのもわかる気がする。
ひと通り散策を終えて、高野線の帝塚山駅に戻った。なんば行きの各駅停車に乗って難波へ帰路についた小旅行だった。で、帝塚山はどうだったですって。噂どおり、お屋敷が延々と続く閑静な住宅街でした。お洒落なお店は南港通り、姫松の東西に少し並んでいるのが目に付いたくらいかな。ブティックやボネールという鉄板焼の店とかフォルマとかも・・・
動画: 「天王寺2009.6」近鉄前歩道橋にて
動画: 阪堺電気軌道上町線帝塚山三丁目にて
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by osaka-salon2 | 2009-06-07 23:53 | 大阪の街

【千里新都心】千里中央の今昔

▼大阪北部の『千里新都心』を考えます。「東大阪新都心」「中百舌鳥新都心」とともに府の新都心計画のなかで完成度も高く、街の成熟で住民の老齢化が問題になっているくらいです。この場合の千里とは「千里中央」です。
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▼千里中央は東西に「大阪中央環状線」、南北に「新御堂筋」が交差し、大規模な「千里IC」を形成しています。この十字クロスの北西側は業務地区でオフィス街。北東側が地下の千里中央駅を軸に「千里セルシー」や「阪急」「大丸ピーコック」「よみうり文化センター」など、多くの商業・文化施設の集積があります。目立った高層ビルも「千里朝日阪急ビル」や「千里ライフサイエンスセンター」が聳えています。最近はヤマダ電機の「LABI千里」や「ザ・千里タワー」の高層マンションが建設されています。
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 写真:千里朝日阪急ビルと大阪モノレール千里中央駅 ▼写真下:ヤマダ電機の店舗
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▼千里中央の発展の背景には、地下鉄御堂筋線の延伸となる北大阪急行の千里中央駅があること。同時に新御堂筋が通じている点があります。この二つの交通インフラは新大阪・梅田・難波直結であり、道路の新御堂筋も全線立体交差の特別な道路です。このような背景で、千里という街は大阪の都心機能を担うべく特別につくられた新都心といえると思います。ですから、ここ千里の電話市外局番は「大阪06」になっています。梅田からの距離は12kmです。行政は豊中市に属します。
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◆戦後、昭和40~50年代に大阪は凄まじい郊外化がありました。都市のドーナツ化と言われますが、主として人口の郊外化です。大阪市内の住民の子息のほとんどは郊外に移転したのです。奈良県や兵庫県に移転した人も多いのですが、大阪都心とつながりを持つ通勤圏への移転ながら、これでは大阪市内の人口が減るのは当り前の状況でした。
当時の価値観も郊外に住む方が文化的で高級な雰囲気さえありました。住宅だけでなく企業もその流れで郊外に移転したくらいでした。たとえばMBS毎日放送は「千里丘放送センター」を建設して郊外に移転しました。ほんと流行とは恐いです。血迷った行為さえ正当になるのですから。
ここ千里中央の北西側にあるオフィスビル街もそんな流れで、建設されたのが多いです。主として東京にあるコンピューターのバックアップ機能が西の千里と言われたりしますが・・・。
とにかく、住民の思想にも影響して、私も大阪市内に住むより豊中に住むのが高級と勘違いしていました。よくよく考えたら郊外化といっても豊中であったり、堺市であったりですから、大阪市域の面積が狭いから郊外に見えただけです。
◆ところがもう20年以上前のことですが、職場の同僚で広島出身の人がいたのですが、そこで都市についての議論になったときに、その人が言ったのは、「やっぱり会社は大阪都心でないとダメだよ」「郊外にある会社なんて価値ないっすよ」「電話も大阪06でないとね」と、そんな意味のことを言ったのでした。私は「ハッ!」として、「我に返り」、目覚めた思いでした。
しかし、この千里中央は単なる郊外ではありません。「千里新都心」「業務拠点」ですから。それに郊外といっても、この程度の距離は東京であれば23区内ですけどね。
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◆ところで、大阪都構想とか大阪市域の拡張とかときどき言われますけどね。その場合どこまで区部とするかは、もっとも参考になるのが「大阪06地域」です。これも東京23区よりかなり狭いですけど、最低これくらいは大阪市でないと具合悪いと思われる範囲は入っています。
おそらく横浜市の面積と同じくらいか、ちょっと「大阪06」が小さいかもしれませんが。でも、市外局番一桁の「06」、市内局番4桁で、06-〇〇〇〇-1234ですから、大阪の規模をある程度反映したもので、「横浜が大阪より人口多い」と言っても、「大阪は市内局番4桁だよ」が最強だと思いますよ。
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by osaka-salon2 | 2008-12-18 18:04 | 大阪の街