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大阪情報サロン

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カテゴリ:都市論( 9 )

【大阪15km圏】神戸・西宮・宝塚山の手住宅地から Part 2

今回15km圏以上神戸寄りの話になります。
◆大阪に隣接する兵庫県は梅田から5kmで尼崎市になる異常さ。さらに神戸市までに西宮市・芦屋市があって、ようやく神戸市東灘区となる。神戸市の東端から三宮までおよそ10km、西の外れの垂水区まで延々25kmと長い。もっとも市域の広さは大阪市域と比較にならない位に広いので東西に長いだけでなくて、六甲の北側も神戸市である。神戸市北区は三田市や三木市に接していて、有馬温泉やJR福知山線の三田駅のひとつ手前の道場駅はれっきとした神戸市内である。
神戸の旧来の市街地のもっとも狭くなったところが中心市街地で、ここに三宮・元町があるのも皮肉だが、海岸も山もすぐといったロケーションだから、市街地は狭いのは仕方ない。この狭さが神戸の街づくりを成功に導いてきたと私は考えている。広い市街地をすべて綺麗に整備するのは難しいが、狭いとやりやすいといえないだろうか。
大阪がイメージ良く語られるのが少ない反面、神戸のイメージは良い。大阪を下げるのに周りは持ち上げるからか、メディアの誘導による面が多いが、じっさい三宮から元町にかけた海岸寄り、旧居留地といわれるあたりは素晴らしい。
絵になる景観は中突堤を中心にポートタワーや海洋博物館、メリケンパークオリエンタルホテルからハーバーランドにかけてである。なかなか格好いいです。しかしネーミングにやたらカタカナが多いのは横浜と通じる。以前はカタカナ得意だったのに年のせいか苦手になってしもた。横浜MMの「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」の名前が覚えられない。これ全部カタカナはやりすぎじゃないの。覚えにくいのが付加価値ってことかな。

◆ってことで、少し前に西宮の山手、甲陽園付近から大阪都心方面の写真撮ってきたのを載せておきます。
このあたり芦屋六麓荘から、西宮の苦楽園、夙川もつながっています。
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◆海側です。西宮浜から岸和田・泉佐野方面。りんくうゲートタワービルがうっすら見えます。
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※PCのトラブルで写真をなくしたり、Visutaになったり調子が狂いました。ブログの更新も影響があって久々になりました。申し訳ありません。
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by osaka-salon2 | 2009-07-31 12:24 | 都市論

【大阪15km圏】神戸・西宮・宝塚、山の手住宅地から

◆梅田スカイビルのような展望台から大阪平野を眺めると、西側には海が光っているが、北と東と南側の三方は山に囲まれた平野なのが分かる。その中央に大阪の都心市街地がある。大都市が成立する条件を見事なまでに備えている。山までの直線距離は概ね15kmである。北側の箕面も東側の生駒も15km行くと山に達する。南側は葛城金剛山から、和歌山寄りは和泉葛城山系となり、かなり南下するので山の稜線は遠く霞んで見える。大阪の市街地が南北に長いことが分かる。中心点を大阪市庁のある中之島として、南に15kmの距離を取ると三国ヶ丘となる。このあたりから南は和泉丘陵となるから、やっぱり15kmで山や丘陵に達することになる。
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では、西側はどうなのか、最初に海が光っていると書いたが、正確には海は西側でも南寄りになる。地図で確認すれば分かるのだが、梅田と神戸の三宮だと、三宮が南にあり緯度が低い、神戸駅だとさらに南で本町あたりの緯度になる。それで西側の15km圏はどこなのか見ると、夙川・甲陽園になり、これは六甲東部の山裾になる。このあたりまでが大阪平野ということになる。北部から西部の扇形地は阪急平野の言い方もあったほど阪急の影響の強い文化圏となっている。つまり中之島中心点からどの方向も15km圏の平野が広がっているのが分かる。これは東京23区の境域にほぼ等しい。東京は千代田区中心点から若干広い16km圏を特別区とした経緯がある。

e0161853_19421772.gifさて、大阪の地形を語るときに、もう一つの重要なことは河川である。梅田から北側を見ると、1,000mも行くと淀川がある。明治になって新しく造られた放水路だから新淀川と言われていたが、いつの間にかこっちが「淀川」になり、もとの旧淀川は「大川」となった。もう一つは南側にある「大和川」であるが、こちらは古いのだが、淀川と同じような経過を辿っていて、300年前に造られた人工の放水路であることもよく知られる。付け替え以前の大和川は、石川合流点から長瀬川や玉櫛川など、何本もの河川で大阪平野を北流し上町台地の北側で淀川に合流していた。この大和川の付け替え工事が300年前になる。
それよりはるか昔になるが、仁徳天皇の「堀江の掘削工事」とは大和川の治水工事だったようで、以下のような記述がある。
『日本書紀』巻十一の仁徳天皇十一年十月の条に、『宮(高津宮)北の郊原を掘りて、南の水(大和川)引きて西の海(大阪湾)に入る。困りて其の水を号けて堀江という。又、将に北の河のこみを防がんとして、以て茨田堤を築く』とあり、上町台地の北端、現在の大阪城の北側の大川から中之島方面へ通じる水路を掘ったとされ、大和川の排水を促す工事としては最初のものであり、淀川左岸の築堤とともに日本で初めての大規模治水工事と考えられている。

長々と書いているのは、何が言いたいのか。大阪の歴史は無茶苦茶に古いだけではない。よく上町台地が半島のように突き出していて河内低地は河内湖であった。もっと古くは『生駒の山裾まで河内湾の海だった』というのだが、これには時代認識があまり正確に検証されていない気がする。大和川付け替え工事のサイトを見ると、仁徳天皇の難波高津宮の時代に当る1700年前は河内湖になっているのだが、私はもっとはるか昔に大阪平野は陸地になって、河内湖はなくなっていたのではないかと思えるのである。確かに森之宮の東には「深江橋」や「深江」の地名もあり、それは海であったことを物語っているのであるが、それは少なくとも何千年前であって、千年や二千年前ではないと考えているのである。これは私自身の今後の課題である。

◆さて、大阪15km圏の住宅地に話は戻る。帝塚山など近辺の住宅適地が埋まると、大阪船場の資産家向け住宅地は早くから郊外に目が向けられた。明治から大正にかけて、同じ大阪15km圏でも武庫川西部の兵庫県の山側が最も早くから開けたようである。
神戸東灘区や芦屋六麓荘から苦楽園、甲陽園、宝塚にかけての高台の住宅地に行ってみると、非常に眺望が良好なのが分かる。阪神間の市街地と大阪湾を望み、遠くに梅田中之島の超高層ビルが林立しているのもはっきりと見える。
これを見ると「やっぱり大阪は凄い」という気になる。百聞は一見に如かずの通り、朝な夕なに見る視覚効果は絶大だと思う。仕事でこのあたりもずいぶん行ったことがあるのだが、神戸東灘区の御影山手や甲陽園、宝塚の逆瀬川や松風台、はては川西寄りの雲雀丘花屋敷にも行った記憶があった。

▼雲雀丘花屋敷から梅田方面の眺望
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それで先日、雲雀丘花屋敷に行ってみる気になった。地図で確認すると伊丹空港から、その延長上に梅田が見える位置になる。JR川西池田駅からも行けるが阪急雲雀丘花屋敷駅からも登ることができる。住宅地はビックリするような急な傾斜地になっている。ここも阪神間に劣らず高級住宅地のようであるが、あまりに坂道が急で足腰が弱くなっては住み辛い。気を付けないと車がバックしそう。小さな公園の横から見晴らしの効く場所を確認して車を止めた。雲雀丘花屋敷から梅田までは17km余りの距離になる。
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標高は150~200mあたりだろうか。梅田方面を目視してみると、やはり思った通りの風景が広がっていた。伊丹空港の向こうに高層ビルが林立しているのが見える。東を見ると五月山近くの阪神高速の斜張橋の美しい姿も望めた。
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by osaka-salon2 | 2009-06-19 19:50 | 都市論

単位料金区域(MA)の詳細

◆前回に続きMAについて続報になります。NTTの資料より発信回数及びMA間通信上位を載せてみます。「あれ~、横浜が後退しましたね~」・・・「名古屋の方が上やんか」・・・なんで?・・・
東京と大阪の差が詰まり、大阪と横浜ないし名古屋の差が開いた感じがします。それに前回の私の予想通り、福岡と札幌が逆転して大きく水を明けているのが分かります。

想像ですが、NTTの電話回線というか、電話契約には住宅用と事務用の区別があって、横浜MAは事務率が低いと思います。つまり住宅用が多くてベッドタウンの性格が現れているのだと思います。福岡MAと札幌MAの場合も、福岡MAが事務率が高くて札幌MAは逆になっているのだと思います。
電話契約は基本料金が事務用の方が住宅用よりも高く、通信頻度も高くなります。そのまま業務地区、拠点性の規模を反映した数字になると思います。大阪MAも事務所率が高く、その分通信頻度に表れているようです。よく調べていないのですが、どこかのサイトに全国MAの事務所率が載っていたのもありました。

★発信回数上位10 単位料金区域(MA)
(単位:百万回)
  上位10MA
1: 東京MA  8,838(12.0%) <1>
2: 大阪MA  4,186( 5.7%) <2>
3: 名古屋MA 1,893( 2.6%) <3>
4: 横浜MA  1,809( 2.5%) <4>
5: 福岡MA  1,506( 2.0%) <5>
6: 札幌MA  1,263( 1.7%) <6>
7: 神戸MA  1,087( 1.5%) <7>
8: 京都MA  1,059( 1.4%) <8>
9: 浦和MA    879( 1.2%) <9>
10: 仙台MA   868( 1.2%)<10>
上位10MA計 23,388( 31.7%)
(注)()内は全国計に占める割合、<>内は前年度の順位

★MA間通信回数上位5区間(自MA内通信を除く)
(単位:百万回)
  上位5区間
1: 横浜MA→東京MA    252( 1.0%)<1>
2: 堺MA→大阪MA     182( 0.7%)<4>
3: 寝屋川MA→大阪MA  172( 0.7%)<9>
4: 川崎MA→東京MA    168( 0.7%)<3>
5 武蔵野三鷹MA→東京MA 167( 0.7%)<5>
(注) 1. ()内は単位料金区域(MA)間通信の全国計に占める割合、<>内は前年度の順位
2. 前年度の2位は東京MA→横浜MAである。
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by osaka-salon2 | 2009-05-20 12:22 | 都市論

「大阪06」市外局番MAはどう割当てられているか

◆最近は携帯電話等の普及によって、昔ほど意識されることもなくなってきたのですが、固定電話の市外局番は地理、地域、都市などを考えるうえで重要な指標にもなり興味深いものがあります。番号の割当てが偏向なく、体系的にならざるを得ない性質のものです。
東京の03・大阪の06は、上2桁を占有している市外局番です。それに市内局番は4桁、「6123-1234」のようになりますから、横浜や名古屋とキャパシティが違いますね。
これは大阪自慢にもなりうるのですが、なにせ「06」は大阪MAだけに割当てられた数字ですから、大阪の重要度を表しています。たとえば「08」は中国・四国地方全域共通です。同じように「07」だと近畿北陸になっています。「京都075」とか「神戸078」とかですね。京都075には長岡京市や向日市なども含まれて広いです。大阪府三島郡島本町も京都075のMA地域で府県境を越境しています。京都市の面積自体が大阪市の4倍くらいと非常に広いうえに、さらに市域をかなり越えています。
仕事していても、昔だと市外局番だけでなく市内局番だけでも、どのへんからの得意先からか判ったものでした。
◆ウィキペディアの「日本の市外局番」の解説は以下のようになっています。
『電話加入区域・単位料金区域 (Message Area,MA) ・電気通信事業者への割り当てを決める電話番号計画は、従来NTTグループの地域系会社(NTT東日本・西日本)によって決められていたが、新規事業者が増えてきた事により、1995年4月1日に管理が総務省に移管された。
市外局番は1~5桁の数字で、日本国内でダイヤルする際にはその前に「市外通話である事を示す0」(市外識別番号)が付けられる。日本国外からの通話の場合は市外識別番号を省略する。本来、市外識別番号は市外局番には含まれないが、一般人の中には市外局番の一部であると誤認している者が多い。』
単位料金区域(MA)が市外局番の一つの単位です。最初の「0」は市外識別番号で、北海道の1から順に下って、南東北の2、東京の3、南関東の4、中部東海の5、大阪の6、近畿北陸の7、あとは中国・四国が8、九州・沖縄が9となっています。市外識別番号の「0」も加えて「大阪06」「東京03」などと呼ぶのが一般的と思われます。
NTT東日本とNTT西日本は2006年12月27日にユニバーサルサービスに関する情報開示としてMAごとの回線数を公表しました。回線数の多いMAを挙げると以下のようになります。

1:03 (東京都特別区(23区)・東京MA) 4,876,185回線
2:06 (大阪府大阪市・大阪MA)      2,200,274回線
3:045 (神奈川県横浜市・横浜MA)    1,478,394回線
4:052 (愛知県名古屋市・名古屋MA)  1,121,462回線
5:011 (200~399、500~899)(北海道札幌市・札幌MA) 836,058回線
6:092 (320~339を除く)(福岡県福岡市・福岡MA) 835,180回線
7:078 (兵庫県神戸市・神戸MA) 798,202回線
8:075 (京都府京都市・京都MA) 759,246回線
9:048 (600~899)(埼玉県さいたま市・浦和MA) 682,120回線
10:044 (神奈川県川崎市・川崎MA) 561,645回線

◆上位10位までの回線数です。気になる大阪の位置は東京の半分未満ですね。都市規模の指標は最も一般的なのは定住夜間人口ですが、大阪市域があまりに狭すぎて現実と乖離がありすぎるのですが、この電話回線数だとかなり是正された数字にはなっていると思います。それでも是正がまだ足りない感じはあります。おそらく「大阪06」の面積を数値化すると、大阪市域222.3k㎡に加えて尼崎市49.8・豊中市36.4・吹田市36.1・守口市12.7・門真市12.3・東大阪市の一部などを入れて、せいぜい400k㎡弱あたりかなと思います。
「東京03」は少なくとも23区の620k㎡越えに狛江市とかも含まれますし、大阪06の東側は旧布施市あたりまでですから、東京並みの面積にするには西は芦屋市、北は箕面市、東は生駒市、南は堺市の北側半分あたりまで入れないと追い付きません。ネットでは評価の低い横浜が名古屋より上にきているのも注目されます。
それと福岡市がかなりの規模なのが分かりました。この数字では札幌と並んでいますが、実質福岡が上にくるように思います。何しろ札幌市の面積は大阪の約5倍ありますからね。非常に郊外まで含んだ数字と考えて大きな間違いはないと思います。札幌は南区のほとんどが山岳地域ですが、だからと言って人口密度をいうのに人口集中地区(DID)人口とか都合のよい数字を持ち出すのはどうかと思います。

◆あと、大阪06以外の大阪府下のMAがいくつあるのか、よく調べていないので不明な点が多いですが、大阪北部・東部あたりは市外局番の3桁化が完了し、市外局番072となったようです。しかし違うMA地域にかける場合は市外局番072からダイヤルする必要があるのと、当然、市外通話扱いです。「池田MA」「茨木MA」「寝屋川MA」「八尾MA」「堺MA」「岸和田貝塚MA」などですが・・・
「八尾MA」には藤井寺市、羽曳野市、柏原市を含み、「寝屋川MA」には枚方市、交野市、四條畷市、大東市、門真市の一部を含みます。2006年5月28日より「八尾MA」は市外局番が0729から072に変更されましたが、同じ市外局番となった堺、池田、茨木、岸和田貝塚の各MA及び「寝屋川MA」との通話には市外局番が必要です。0721の富田林・河内長野にもMAがあったような気がしますが、とりあえず不明です。

※追記:やはり「富田林MA」がありました。072に「1」、他に「和泉MA」は「5」、「6」は茨木、「7」は池田、「9」が八尾MAです。「2」と「30~38」が堺MA、「39」と「8」が寝屋川MAとなっています。結局、大阪府下は072ということでした。
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by osaka-salon2 | 2009-05-18 10:52 | 都市論

大阪は「摂河泉」全体で一つの都市と認識される

◆いろいろな意見を伺っていると、大阪という都市は他の都市と違うのが浮き彫りになってくるようです。
それは大阪府下の摂津・河内・和泉が全体として、一つのまとまりに意識され、都市圏ないしは一つの大阪という都市に認識されているようです。住民の帰属意識がそういう傾向が強いのは他の府県と違うところでしょう。この場合、大阪市内は都心地域として別枠の扱いのニュアンスがあるのかもしれません。
ですから、ここでいう「摂河泉」は大阪市内を除く大阪府下全域を指すことになります。それが現在における「摂河泉」という地域名の主たる意味として使われるようです。ところが「摂河泉」と一緒にせずに摂津・河内・和泉とばらばらにすると、少し意味も違ってきます。まず、大阪市内のほとんどは「摂津」になります。住吉大社はもちろん、阿倍野区・東住吉区などはバリバリの「摂津」です。平野区・生野区の一部からは「河内」となります。
◆「摂河泉」の境界は堺の三国ヶ丘という話は有名ですが、大和川の付け替えによって、明治になって、摂津と和泉の境界は堺の大小路から大和川に変更されているようです。放水路としての大和川ができたことは地形的な制約はやはり大きいようです。大和川がなければ堺も北側は摂津であったとは驚きますね。現在言われるところの「摂津」ないしは「北摂」のイメージとかなり隔たりがあるようです。「摂津」が兵庫県の奥深くまで含んでいるのが、どうしても北側のイメージになるということだろうか。
戻りますが、大阪府下が一つの都市のイメージというのは、つまり大阪府全体が大阪という一つの都市のイメージになるのですが、これは大阪府下在住者にはよく理解できると思います。大阪としては大事にしたいことだと思います。全国の都道府県で大阪だけが達成している事実だと思います。これを裏付けるような事象はいろいろあると思います。
たとえば、自動車のナンバーですと、「なにわ」「大阪」「和泉」「堺」の四種類が大阪のナンバーになります。この地域割りは外部の人には理解できないでしょうね。「大阪」ナンバーには大阪市内は含まれていないという事実こそ、大阪という都市は大阪府全域を含むと理解できるのではないでしょうか。
大阪を名乗る国立大学も大阪市内にはありませんね。大阪外国語大学は大阪大学に統合されましたので、阪大と大阪教育大が国立大学になりますが、阪大は吹田・豊中と旧外大は箕面です。これはどう理解すればいいのでしょうね。やはり、吹田も豊中も大阪の街の一部と理解したうえでキャンパスを造ったと思われます。大阪教育大に至っては、なんと奈良県境ですね。しかも山の上へエスカレーターで上がる凄さです。
◆大阪という都市は都市の法則に従って、その立地を取捨選択してきたようです。大阪の都市法則によると、大学は必ずしも都心立地の施設ではない。あるいは逆に都心には向かない施設と判断されたことになるようです。私は以前からこのように考えてきましたが、「上町台地に大学は必要」と皆さんがおっしゃるのを考えると、再考せざるをえません。「大学は都心にあるのは不都合」という大阪の判断は正しいと思うのですが、まず「都心」の意味をどう捉えるかで大きく変ります。大阪が判断した「都心」は厳密な都心で中之島・淀屋橋のビジネス地区を都心と考えたようです。あるいは「天王寺・上町台地は都心ではないと考えるのか、都心の範囲を広げて都心と考えるのか」で大きく変わるということです。いずれにしても、大阪の誤りの一つは帰属意識、精神の問題を無視したことではないでしょうか。都心の周辺であれば、そこに帰属意識が生まれ社会人となっても定着する要素が大きくなります。そう考えると大学立地は厳密な都心には向かないけど、その周辺が適地とするのが正解のような気がします。

◆大阪は仁徳天皇の高津宮(たかつのみや)や、大化改新の難波宮の時代には首都であり、日本最古の都市といわれております。また明治維新では大久保利通の推す大阪遷都案は前島密の江戸案に破れ、大阪遷都は実現しませんでしたが、大阪は見事に蘇えり躍進して現在に至ります。戦後の東京集中には著しいものがありますが、一極集中政策のなせる業でしょう。
全国の人たちは大阪を並みの都市、あるいはそれ以下のように見ているようですが、偏向報道や偏向教育にまんまと騙されてしまったのですね。大阪が立派過ぎたために、東京が極度に大阪を恐れたのでしょう。以前にも触れましたが和歌山県人の考え方は、全国の地方人の思想に近いです。和歌山県が近畿の地方たる所以です。
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by osaka-salon2 | 2009-05-13 16:23 | 都市論

『アホな東京』ほんとはかしこいのかも。

◆東京の特別区では自治権の拡充を目指すためか、千代田区や世田谷区では市や政令指定都市を目指す動きもあると聞きます。どう考えても正気の沙汰とは思えないのですが、本気なのでしょうか。
東京の23区は集合体として都市行政の市の役割は都が持ったままになっているのです。それぞれが市だったら東京という一つの都市になりませんから。独立できないようにするために区にしてあるのに、何を勘違いしたのか、「市になりたい」だの「指定市になりたい」だのわけのわからんことをいう始末です。絶妙のうえに成り立っているのが特別区の制度で、区が独立したいからと言って、全部「市」になったらどうなります。23市が集合しても市がたくさんあるだけで、一つの東京という都市のイメージにならないのは判りきったことと思います。
前回にも書いたように東京23特別区は、完全に独立した普通地方公共団体ではありません。だから「区」なんですね。特別区であろうが、基礎的地方公共団体であろうが、区はどこまで行っても独立の都市にはならないのです。地方自治法の特別地方公共団体の規定はそういう逸脱を防いでいるのだと思います。完全に独立したいのであれば世田谷区のいうように、政令指定都市を目指したらよいのですが、これは常識的に考えても不可能です。まず法的大前提があって、普通地方公共団体でないと指定都市はおろか市にもなれませんから現実は不可能なようです。やっぱりこれは世田谷区も千代田区も突飛の部類ですね。
なまじっか自治権を与えたものだから、調子に乗り過ぎですね。

◆東京23特別区なんですね。各々の「区」が独立してもいいなら、始めから「市」にしてますよね。23の区の集合体だから東京というひとつの都市にイメージできるのであって、これが23の市だったら東京という都市にならないのですよ。この大前提のもとで23特別区の性格が与えられたはずです。それが特別地方公共団体と規定されたのでしょう。
こんなこと世田谷区も千代田区の人も判ってないとしたらアホだと思いますよ。こんな発言をするのは本気じゃないけど、東京の「区」は独立した自治体なのよと、アピールしたかったのかな。よく分かりませんが猿芝居かパフォーマンスとしか考えられませんね。
東京は猿芝居が上手いからこれが本当かもしれません。重大なテーマだと政府が仕組んだやらせも横行していると聞いたこともあります。ずいぶん前の話ですが、全国新幹線計画では東京の新幹線駅は東京駅だけと決まっていたのですが、東北新幹線の大宮-東京間の工事を実施する際に、東京都知事から国鉄総裁に要望する形式をとって、いとも簡単に「上野駅新設が決定」しました。まるでセレモニーのような会談でした。
これだけ東京を特別扱いして、やりたい放題やられては地方はたまったもんじゃないです。新幹線の東京貫通運転なんか声にもならないですよね。

◆日本の現状はとにかく全国が暗い話題で沈んでいるのに、東京だけが明るい。気持ち良いのですね。
地方自治に戻りますが、とんでもないアホというのか、世田谷区が本当に世田谷市になれるのなら、大阪から見てこんな嬉しい話はありません。
大阪では堺市が指定都市になりました。大阪市の南側のおとなりで、大阪府内に二つの政令指定都市ができましたが、東大阪市も将来的には指定都市を目指す方向のようです。何の計画性もなく、いとも簡単に指定都市になられても困るのですよね。政府が策略している胡散臭さだけが残ります。堺市の場合は美原町が堺市に合併されました。
昔は指定都市は府と同格と言われていたのですが、ですから、あまり大阪市が大きくなると府の領域が狭くなってしまう問題があったのですが、府内に指定都市がいくつもできると結果的に同じことですね。それに焦点がぼやけてしまいます。堺市が指定市になったのも大阪を大局から見ると目障りなのです。
これが東京・世田谷区の場合は、大阪の内部の住吉区が独立して、住吉市になるようなもんですから、目障りどころではありません。結局、大阪から見て嬉しいことは実現しないし、大阪の目障りは実現するのですから、政府がそう仕向けていることになります。
前回も書いたのですが、私は大阪の府市統合を理想と考え、少なくとも大阪06地域の中核部を区部とするのが良いと考えていますが、指定市の乱立で理想から遠のいているのが現実です。
残された道は現状の狭い大阪市域で大都市制度の改革を断行するしかないようです。

※市町村と特別区の違いには次のような税の問題等が大きいようです。
市町村税である都民税(市町村民税法人相当分)、固定資産税、特別土地保有税、事業所税、都市計画税は都税となっている。
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by osaka-salon2 | 2009-05-04 15:01 | 都市論

大阪が政令指定都市でなくなる日

【アホな地方】
◆私はもう何十年も前からそんな日が来るのを期待しています。すなわち、その日が『大阪都』誕生・・・となるのを夢見て。
必ずしも大阪府が「大阪都」とならなくとも良いのですが、大前提は大阪府と大阪市の合併・統合です。かつて昭和18年に東京市と東京府が合併して東京都となったように。「都」の名称以前に府・市の統合が前提ではあります。ですから、首都はいらんけれども地方自治の仕組としては同じ制度がほしい。大都市制度としては東京の地方自治制度が優れていると思っています。
地域狭域的には特別区が受け持ち、広域的な行政は区を包括する都が受け持つ仕組です。この場合の名称は都にしてもよいし、それ以外の名称になってもよいのですが、都市を意味する名称が望ましいような気はします。地方自治制度というか、大都市制度というのは、こうした大阪だけの問題よりも、現在は道州制の方に一般の関心が向いているようですが、私は道州制よりも先に「大阪新都」ありきだと思っています。

◆じつはこの問題は太田房江知事の時代に何度か発言されていました。「大阪都構想」とか「大阪新都構想」のような名称だったと記憶します。発言の根底にあったのは、大阪府の内部に「大阪府地方自治研究会」なる組織が置かれていて、この研究会による最終報告まで出されています。それによると、大阪府域を「府市統合による新都機構が受け持ち」、大阪市域は特別区のような複数の「新都シティーが受け持つ」としていました。もう一方の大阪市はこの府市統合問題に関心がなさそうです。過去には「自治区よりも行政区が望ましい」としていますし、最近では「特別市」を目指すらしいです。横浜市・名古屋市などと連合を組んで進めるのでしょうか。私は大阪市のいう「特別市」には賛成できません。おそらく今の市域の延長上の意味でしょうから。大阪府と合併したのが「大阪特別市」というなら大賛成なのですけどね。
振り返って、戦後昭和22年から東京の特別区制度がスタートしたのですが、当初は必ずしも23特別区の意味が一般に認知されていなかったようです。特別区は自治権限こそ年を経るごとに拡大したものの、未だ普通地方公共団体としての法的地位を獲得するに至っておらず、東京都の内部機関としての位置付けを脱しきれていないのです。特別区の制度が、地方自治法において、市町村と同じ普通地方公共団体ではなく、特別地方公共団体に規定されているのはそのためです。

◆東京23特別区は完全に独立した地方公共団体ではないのです。市町村と同格ではないですから、村よりも下位にあります。昔は政令指定都市の行政区との区別が付かなかった人が多かったようですが、近ごろは逆転してしまって、一般人やおばちゃんが市町村と同格と思うらしくて、困った現象が起きています。雑誌の市町村データランキングでは東京だけ区別になっていたり、都市の昼夜間人口比率も東京は千代田区で出してきたりするのも現れたり。私は噛み付いてやりましたけどね。こういう現象を見ると東京在住者は特別区がお気に召してしまったようです。地方にとっては東京の思うつぼにはまってしまった感じはありますね。

◆東京の都合よく流れるもののなかで、特別区が強調されるのとは反対に、政令市の行政区の位置が極めて弱いものになったのもその一つです。これは換言すれば「アホな地方」になるでしょうか。
私の若い頃は住所表記で、「大阪府大阪市」などと書くアホはいなかったのです。大阪市阿倍野区、大阪市天王寺区に対して、府下の場合は大阪府吹田市、大阪府枚方市と書いていました。公式書類であればあるほど、大阪市阿倍野区として、決して大阪府は書きませんでした。大阪市の頭に大阪府を入れるのは間違いと認識されていました。つまり大阪市と大阪府は並列していて、同格と意識されていたのです。
ところが現状はどうでしょう。戦後、政令指定都市となって大阪市の格はガクンと落ちました。
◆じつは大阪市が成立したのは明治22(1889)年4月1日でしたが、それ以前から北・東・南・西区の4区は存在していたのです。『明治12(1879)年 – 大阪の市街地を北区、西区、東区、南区に分割し郡区町村編制法施行。』とあります。これは現在の東京特別区と同じです。大阪市が存在しないのに、区が存在していた時期があったのです。これを住所表記で書くと、「大阪府北区」「大阪府東区」となります。
だからではありませんが、しょーもない政令指定都市となっても、私は郵便物の宛名や自分の住所は、「大阪・阿倍野区」「大阪・天王寺区」「大阪・吹田市」「大阪・八尾市」などと、府も市も書かずに「大阪」だけで通していた時期がかなりありました。在阪のラジオやテレビの放送でも10年位前まではこうした傾向が残っていましたが、「アホな地方」に屈したのか最近はさすがに姿を消したようです。それでも、政令指定都市が「しょーもある」と思って、ありがたがるのは地方の勝手ですが、大阪ではそんなことのないように願いたいです。
※次回は【アホな東京】を書きたいと思います。今回初めて写真なしになりました。
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by osaka-salon2 | 2009-04-30 13:14 | 都市論

『都市とは何か?』 Part 2

【大阪は商業都市?の誤解】
◆いろいろの指標の中で、規模の差が都会か田舎かの面もありますが、そこには業種による違いは当然にあります。第一次産品の農業生産高が多いことが誰も都会とは思わないのですが、それを取扱う商社は都市的性格の業種でしょう。同様に工業出荷額が多いことは都市的とはいえないと思っています。

百貨店やスーパーマーケットなどの小売販売額はほぼ人口に比例し、人口規模を反映した数字になるはずですが、これとても、大都市ほど商圏が広いということになります。次にくるのは卸売販売額ですが、昔の大阪はこれが大きかったのです。大阪が商業都市と言われたのは商店が多いからではありません。むしろ他の都市より店も販売額も少なかったのです。
大阪が商業都市というのであれば、正しくは卸売りの都市という意味に解釈すべきです。消費者を相手にしない卸売りは商圏が全国・世界に広がるので無限の可能性があり、ある意味で政府が年貢を取るような搾取の性格がありました。大阪で淀屋などの豪商が発達したのはこのためです。なにせ明治維新政府が天皇の江戸行幸費用10万両を、政府に金がなかったので大阪の豪商に半分負担させたくらいです。

◆それでも、大阪の卸売販売額は次第にシェアを落しました。圧倒的に販売額の大きな総合商社の東京移転が大きいと思います。「伊藤忠」「丸紅」などの総合商社の業種は各種商品卸売業で「卸売り」の分類です。凋落の要因はそれもありますが、世の中の変化が大きいでしょう。メーカー販社などのチャンネルの再編やグローバリゼーション、製品の高度化などにより機能の集約が進んだはずです。小売商業の発達した都市はむしろ東京だったのです。その後、卸売販売額を伸ばした都市は、札幌・仙台・広島・福岡といった地方中核都市だと思います。これがまさに日本の全体構造です。
細長い楕円形の国土の中央に東京・大阪を置き、北と南の遠隔地に大型の札幌・福岡、その中間に中型の仙台と広島があります。うまく配置されている思います。これは国土の二眼レフ構造ですが、大阪からは二眼レフ論があっても、東京はこれが面白くなかったのです。

▼写真は少し古いですが、北浜堺筋にある「大阪証券取引所」
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◆政府は都会的なものは何でも東京に集めたいと思ったようですが、とくに大阪にある繊維などの業界の全国団体を強引に東京に移転させました。一方、大阪証券取引所は株式先物取引で東証より先行して「株先50」で先鞭を付けたのち、本格的な「225種先物」の取引を開始しました。同時にこのとき東証も「TOPIX先物」で先物市場に参入しましたが、大証の225種先物が機関投資家に人気を博し、東証を圧倒しました。
その後、またたく間に大阪証券取引所の先物取引が世界一となり、これには東京の関係者は大阪に対する嫉妬に荒れ狂ったようでした。バブル全盛の1990年頃だったと思います。その後バブル崩壊の株価下落の続くなか東京からは先物悪玉論まで飛び出す始末で、東京方面からの要求からか、政府は取引税率を引上げる措置を採って、大阪は世界一の座から引きずり降ろされたのでした。
それでも大阪証券取引所の225種先物やオプション取引は現在も東京を圧倒しています。
正直、証券市場や金融機能の面では戦後の一極集中政策で東京との格差が開いてしまいました。コンピューターや通信の発達は日本に二つの拠点を不要としました。その中で大阪証券取引所が現在の地位を保っているのは奇跡的です。

※また少し補足します。先日「仏総領事館、京都に移転、大阪からまた一つ流出」を取上げましたが、私は「大阪は痛くも痒くもない」と書いたのですが、これはほとんどの国の領事館は大阪にあるからの意味で、外国公館の所在はけっこう重要です。
京都に移転しても、名前が「在大阪」のままだったら、それこそ私の願望そのもの。それを考えると大阪にあっても、「在大阪・神戸」という国もあるのは神戸は望外のしあわせでしょうね。
もう20年以上前ですが、神戸在住の人と話をしていたら、「神戸の領事館が大阪に流出が続いているのが残念」と言っておられたのが印象に残っています。そのとき私は「自分の街、神戸に自信がないねんな」と感じました。隣りの芝生は汚く見える私がおかしいのでしょうか。
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by osaka-salon2 | 2009-04-17 12:20 | 都市論

『都市とは何か?』 Part 1

【一極集中下の大阪】
◆うちのサイトは都市を考える専門サイトですが、あまり専門的になると面白くないのでひかえておりますが、やはり基本は押えておくべきでしょうか。
その前に、前回書き忘れた大学がありましたので補足しておきます。芦屋との境界に近い兵庫県西宮市夙川に大手前大学があります。当然大阪大手前の地名が由来で、戦後大手前女子短大でスタートした大学です。これも大阪を名乗る大学の許容範囲でしょうか。

◆この前、マスコミが関西と言うのに腹を立てて、つい近畿・近畿と並べてしまいましたが、正直いいますと、大阪は近畿の中心とは思っていません。ついそう思いがちですが、大阪は西日本全体の中心というか、西日本の中枢の位置付けが適正な評価だろうと思います。東京はそれを打ち消すのに必死になっていますが、その根拠はやはり業務中枢の規模が最も重要です。オフィス活動の規模こそが大都会の指標になると考えています。これは都市論では中心業務地区:CBD(central business district)と呼ばれ、行政や企業の事務所などが集中する地区といえます。中枢管理機能とも呼ばれるように、製造業における生産現場や物流よりも当然上位の機能になります。
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◆それぞれの都市において、その都市のCBDの及ぼす影響圏や規模は重要です。国の出先機関や公的企業の本社も重要です。大阪ガスや関西電力、あるいは私鉄なども行政と連携して都市を下支えしています。大阪ほどの大都市にはそれ以外にもマスコミの集中や見本市・イベント会場、ショールームなど直接製品を販売しないスペースを置いたりしています。
公的広域企業ではNTT西日本の本社なども大阪にあり、中部から九州・沖縄までも管轄しています。JR西日本やNEXCO西日本も本社は大阪であり、これに準じた広域になっています。その他に重要なのは金融・保険といった業種の本社立地で、極めて都市的な業種になると思います。資金を集めて貸しビルを所有したり、機関投資家として株式市場などで資金運用しています。大阪には日本生命や住友生命・大同生命などの本社があり、損害保険会社も数社あったと思います。そのようなことから、大阪は近畿というブロックの中心でなく、広く西日本の中枢と捉えるべきと考えます。ですが、こうした企業立地も一極集中政策下で東京・大阪の格差が届かないところまで開いたのも事実です。オフィスビルの圧倒的な差がそれを物語っているようです。

※このシリーズは何回になるか分かりませんが少し続けます。
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by osaka-salon2 | 2009-04-16 22:27 | 都市論